長崎さんのお知り合いで、坊津で釜焚き塩を作っていらっしゃる日高ご夫妻を訪ねました。
日高紀夫さんは会社勤めをしていましたが、50歳になったら何か自分で始めたいと常々考えていたそうです。
常々考えていたことが、具体的な形になったきっかけは、6年ほど前のJR九州の車内誌の九州の塩特集。熊本で塩作りをしている人の記事に衝撃!を受けたそうです。
うまく言葉にはできないけれと、「これだ!」と思ったそうです。
この話を、40歳過ぎた男性の友人たちに話しましたら、みんなとても共感していました。「これだ!」というのが欲しいんですよね、みんな。

坊津の海には、さんご礁が生息しているのでミネラル豊富な海水を汲むことができます。
天気が良い大潮のときに、海水をくみ上げます。

これが海水をくみ上げるポンプの一部です。
ここでは、塩作り教室も開催しています。
くみ上げた海水の塩分濃度は3%くらいですが、これを6日かけて塩分濃度20%になるまで煮詰めてから、7日目に結晶を作る作業に入ります。火加減で結晶の大きさが変わってしまいます。
釜の火にアルミホイルで包んださつま芋を入れておくと、美味しい焼き芋の出来上がりです☆!
日高さんの奥さん、美奈子さんの嬉しそうな顔!
手のひらの塩の結晶は、たまたま出来た面白い形のものです。
「真っ白な塩が出来上がると、とっても嬉しいのよ!」
「塩は真っ白だから、ちょっとでも埃なんて入ったら、すぐわかるじゃない。だから、袋詰めまでちゃんとできたら、とっても達成感があるのよね。」
美奈子さんの優しい、ほのぼのとした、ちょっと高めのトーンの声がしっかり耳に残っています。