2010年6月アーカイブ

長崎さんのお知り合いで、坊津で釜焚き塩を作っていらっしゃる日高ご夫妻を訪ねました。

日高紀夫さんは会社勤めをしていましたが、50歳になったら何か自分で始めたいと常々考えていたそうです。

常々考えていたことが、具体的な形になったきっかけは、6年ほど前のJR九州の車内誌の九州の塩特集。熊本で塩作りをしている人の記事に衝撃!を受けたそうです。

うまく言葉にはできないけれと、「これだ!」と思ったそうです。

この話を、40歳過ぎた男性の友人たちに話しましたら、みんなとても共感していました。「これだ!」というのが欲しいんですよね、みんな。


bonotsu sea1.jpg

坊津の海には、さんご礁が生息しているのでミネラル豊富な海水を汲むことができます。
天気が良い大潮のときに、海水をくみ上げます。

pump1.jpgのサムネール画像
これが海水をくみ上げるポンプの一部です。


school.jpg
ここでは、塩作り教室も開催しています。


kama.jpg
くみ上げた海水の塩分濃度は3%くらいですが、これを6日かけて塩分濃度20%になるまで煮詰めてから、7日目に結晶を作る作業に入ります。火加減で結晶の大きさが変わってしまいます。

minakosan_yakiimo.jpg
釜の火にアルミホイルで包んださつま芋を入れておくと、美味しい焼き芋の出来上がりです☆!
日高さんの奥さん、美奈子さんの嬉しそうな顔!

shiokessho.jpg

手のひらの塩の結晶は、たまたま出来た面白い形のものです。

「真っ白な塩が出来上がると、とっても嬉しいのよ!」

「塩は真っ白だから、ちょっとでも埃なんて入ったら、すぐわかるじゃない。だから、袋詰めまでちゃんとできたら、とっても達成感があるのよね。」

美奈子さんの優しい、ほのぼのとした、ちょっと高めのトーンの声がしっかり耳に残っています。


長崎さんと同じ笠沙町で、マンゴーの栽培をなさっている秀美園さんの農園を訪ねました。


mangofarm1.JPGのサムネール画像


マンゴー農園を始めて、今年で8年目です。塩屋さんご夫妻とお嬢さんの3人が役割分担して、切り盛りをしています。


農園を始めたきっかけは、いただいて食べてマンゴーがおいしかったから。


ご自分たちが美味しいマンゴーを食べるために、研究を始めて、今日があります。


以前、ご両親から受け継いだみかん農園ではじめて生産に携わったときに、指導してくださる人の言うとおりに農薬を使ったら、とても体調が悪くなったそうです。

身を持って農薬の怖さを知ったので、秀美園さんのマンゴー農園では、一切農薬、化学肥料は使っていません。除草は、手作業です。


そして、美味しいマンゴーの栽培を実現した今の願いは、マンゴーを買ってくださったお客さんに、
元気になってほしいということです。


ハウス毎に出荷時期が少しづつずれるように栽培していて、4月から出荷を始めて、7月になると足りなくなるくらいの人気です。

昨年、売り切れで買えなかった人が、早くから今年の分を予約なさっているそうです。


mangofarm1.JPG

まだ実がなる前の、マンゴーの木々です。ハウスの室温は、20~24度に維持されています。


mangoflower1.JPG
マンゴーの花です。


babymando.jpg
マンゴーの実は、最初はこんなに小さいのです。

mango.jpg
随分と大きくなったマンゴーです。赤くなった実に、1つ1つネットを掛けて行きます。熟したら、自然にそのネットの中に落ちる手はずです。


夜中のうちにネットに落ちたのものは、切れたヘタからでるヤニが実について、見かけが悪くなることがありますが、言うなれば、その黒いスジ完全に熟してから収穫した"証"ですよね。


しかし、マンゴーは見かけを重視する人が多いので、黒いスジが強く残っているとB品として、ちょっと値段を下げて販売しています。


ハウスの中では、少量ですが、パパイヤ、ドラゴンフルーツ(11月~12月)、パイナップル(自家用)も栽培しています。

papaya.jpg

訪問したのはシーズンも終わりの頃でしたが、立派なパパイヤの実がなっていました。



papaya2.jpg


後日談ですが、この日いただいて帰ったパパイヤを食べる前に撮った写真です。マンゴーも美味しいですが、パパイヤも美味しかったです♪


当社しゃちょーは、パパイヤが苦手なので、私1人で全部平らげました。

あ~、し・あ・わ・せ♪ ご馳走さまでした(^・^)/





う~ん、すみません。また日が開いてしまいました。やっと長崎さんの畑にたどりつきました。


farm1.JPG
除草剤を使っていないので、地面に草が一杯です。もちろん、ときどき草むしりはします。

草木の緑に活力がありますよね。


lemonflower.JPG
レモンの木です。赤くみえるものは、レモンの花のつぼみです。


sick1.JPG

グレープフルーツの幼木です。黒くなっているところは「すす病」ですが、病気は広がないので、放っておくと、自然に治ります。


sick2.JPG

レモンの実の黒い箇所は、「カイガラムシ」がついたところです。虫がついても、に紹介した酵素等でレモンの木自体に自然治癒力が備わっているので、時間が経つと自然に治ってしまうそうです。

外側は、黒くなっても中身は問題ないそうです。しかし、黒い跡が残ってしまったものは、皮を使うのはちょっと厳しいので、ジュースなどの加工用として販売しています。

grapefruit3.JPG

これはグレープフルーツの木です。今年の分は、予約で完売してしまったので、「アタライフ田舎からの贈り物」では、ご紹介できませんでした。来年の5月初旬までお待ちください!


nagasakisantankan.jpg
たんかんの木と長崎さんです。たんかんは、来年2月が次の季節です。


sakura2.JPG
長崎さんの畑の近くの桜の木です。

長崎さんの畑の周りには、何もないので、農薬も飛んでこないし、水も綺麗です。


笠沙は、緑あふれるのどかな、本当に良い所です。いずれ機会を作って、生産者さん訪問ツアーを実施したいです!


次回の長崎さんのぼかし肥料を使って、無農薬・無化学肥料でマンゴーを栽培している秀美園さん訪問報告です。